top of page

情熱シネマ誕生秘話

 

1)

きっかけは、2014年5月に開催したグループ展「HOUSE OF D」vol.20終了後に、次のvol.21は「原点+1」というテーマでいこう!と思いついたところから始まります。

つまり、「原点作品を見せる」というところから、「自分の創作の原点て何だろう?」というところまで遡って突き詰めていったのです。

そしたら、「自主映画じゃない!」ってことに、突き当たったのですね。じゃあ、ということで、久し振りに見たら、すごく感動したんです。ほんと。参加してくれたみんなの生き生きした姿を見てたら、もったいないから、公にしたいなと思ったのですね。それで、思い切って自主映画のHPを作ろう!ってトライしました。

そうして、当時の8ミリ作品とビデオ作品をWEB上にアップしたのです。

 

 

 

2)

実はその時、私が出演のみで参加した作品も勢いでアップしてしまったのですが、それが偶然にも、当時の監督との再会に繋がりました。

私は、自主映画の作り方を知りたくて「SHOOTシネマ企画」という団体に所属し、出演していたのですが、その時の作品ビデオが一本だけ手元にあったのです。その作品「ドラッグ演歌1991」をYouTubeにアップして、それを監督した前島さんへのメッセージも一緒に書き込んでおいたら、その本人から、メールが飛び込んできたのですね。

前島監督も驚いていて、20年ぶりくらいに、何となく自分の作品を検索してみたら、まるごとアップしている物好きがいる!と思って、そしたら市川だったというわけ。その時間というのが、私がアップして、前島監督が気付いたのが二週間くらいのタイム差。何というシンクロ二シティ!ということで、お互いビックリ。

それと同時に、その時の仲間でもう一人の監督(大川監督)とも繋がって、(2人は、年に一度くらい会っていたらしい)急遽、3人で同窓会というスピーディーな展開。そんなわけで、当時の作品3本も「情熱シネマ」でご紹介することになったのです。(一番最初に出演した作品「ゾンバイト」は、ただいま準備中ですが、近日中にアップしたいと思います。)

 

 

 

 

3)

このように、どんどん白熱していった「情熱シネマ」ですが、いろんなコメントなど書いたり、監督たちにもコメントなどをお願いしたりしている間、未完成の映像をどうにかできないかと考えるようになったのです。

当時、カメラが故障したためにお蔵入りになっていた8ミリ作品「アリス旅行」が気になっていたので、それをテレシネ(フィルムをビデオ化すること)からデジタル編集、そして、アフレコまで行い完成させました。映像が足りないため、当時の台本を大幅に変えてのトライでした。

更に、ビデオ作品で完成させていたはずの「秋の手紙」が、音声トラックの一つが再生されないというトラブルもありました。ナレーションの声が全く再生されない上に、当時の台本も見付からなかったのです。途方に暮れましたが、新たな作品を書き、アフレコしてみました。

失われたものも大きかったですが、新しく作り直したことで、更なる大きなものを受け取った瞬間を体験しました。

やはり、完成させたいという「情熱」が支えていたのかなと思います。

 

 

 

4)

それから、それらの未完の作品を探していた時に、メイキング的なものやNGフィルムが見付かり、それも、WEB上にアップすることができました。ただ、見せるだけでは面白くないので、「stranger films」の石田監督とともに、当時を振り返るというコンセプトで音声を入れました。「この時は、ああだった、こうだった」とか思い出しながらのトークをし、それをWEB上で発表できるなんて、当時では考えられない出来事ですよね。

 

 

 

 

5)

これまでの流れをまとめておきますと、2014年5月25日に自主映画のWEB公開を思いつき、6月1日から作品を観始め、7月20日からHP作成。次々と今まで制作した「stranger films」の自主映画作品をYouTubeにアップ。8月31日に「SHOOTシネマ企画」の前島監督作品「ドラッグ演歌1991」をYouTubeにアップ。9月10日情熱シネマPV完成。9月17日に、前島監督からの連絡。10月3日に「SHOOTシネマ企画」前島監督と大川監督と私の三人で再会。10月15日メイキングNG集のコメントをアフレコ。10月20日「アリス旅行」アフレコ。11月6日「秋の手紙」アフレコ。11月13日グループ展「HOUSE OF D」vol.21の会場にて、「情熱シネマ」HPの告知チラシを配布しました。

 

 

 

 

 

突き動かされるように、怒濤の創作意欲が高まり、充実したHPになりました。当時、若かった私たちのリアルな情熱と、現在の冷めないどころか、更に燃え上がっている情熱が結集したと思います。

「stranger films」の全てを監督し、このHP「情熱シネマ」を立ち上げてくれた石田監督と

作品や資料・コメント提供と協力をしてくれた「SHOOTシネマ企画」の前島監督・大川監督に感謝しています。

そして、もちろん、出演・協力してくれた仲間にも!

みんながいなけりゃ、映画なんてできなかった。

ありがとうございます☆LOVE☆        

 

                                          市川裕子

bottom of page