市川裕子の
情熱シネマ
市川裕子について
ゆうこのシネマ・ヒストリー
プロフィール代わりに
ー 映画に関わるようになったきっかけ ー
芝居をやっていた頃、「びあ」という雑誌で、よく映画チェックしていました。その時期、小さいモノクロの写真が紹介されていて、すごく気になっていた映画が、ジム・ジャームッシュ監督の「ストレンジャー・ザン・パラダイス」。
当時、劇団「魔笛」に所属していたのですが、みんなでお茶していた時、演出補佐をしていた人が、その映画を観たと話していて、私は思わず立ち上がり「それ、面白かったですか?」と聞いたら、「すごくいい!」ということだったので、早速観に行ったんです。そしたら、本当にすごかった!
何がすごいって、撮りたいものをそのまま撮っちゃうってところ。自分の勝手なルールみたいなものをスタイルにしちゃっているところ。主役の三人がそろって、間抜け?な感じなのに、なぜかカッコいいってところ。
で、見終わった瞬間、私の中で「やれる」と思っちゃった。つまり、映画が撮れるって、勝手に思っちゃったの。
その頃、ホームビデオが出始めていて、私は、そのうちビデオ映画が普通に作品として流通するんじゃないかって思ってたので(この時は、まだVシネマなどなかったのです)、それとこれとが一つになって、ふと気付くと私は、ビデオカメラを買っていました。
でも、一人じゃ映画は撮れないので、映像チームに女優として潜り込みました。しかし、ビデオではなく、8㎜フィルム。当時は、8㎜フィルムの映画製作が主流だったのです。
というわけで、「SHOOTシネマ企画」というチームに入り、三本、出演しました。
その後、自分で製作するようになり、8㎜フィルム五本、ビデオでは、大きく分けて三本、完成させました。
上映会は、一回だけ開催。あとは、自主映画のコンテストに出したりしていただけなので、今回、このように全部、公開するのは初めてです。